前橋は「セカンドホーム」南スーダン選手、感謝の快走
https://www.asahi.com/articles/ASP8341FCP83UTIL00J.h... 前橋の友人が編んでくれたブレスレットを左手に巻き、国立競技場を駆けた。
3日朝、陸上男子1500メートル予選。南スーダン代表のグエム・アブラハム選手(22)
は3分40秒86の走りで、自己ベストを2秒縮めた。16人中13位で予選敗退となったが、
南スーダンの記録も更新し、「楽しんで走ることができた。
この1年、南スーダン選手団は前橋市で約1年8カ月を過ごした。
母国は、長い内戦の混乱が続き、練習環境が整わなかった。
2019年11月に五輪・パラあわせて陸上選手4人とコーチ1人で来日。
1年延期が決まった後も、継続した練習環境を求めて、前橋での滞在を延長した。
「マイセカンドホーム」
レース後に、前橋のことを第二の故郷と呼んだアブラハム選手。
前橋でコーチをしてくれた実業団監督経験もある伊藤泰博さんの名をあげ、
「自分のお父さんのような存在」と話した。左手のミサンガも「前橋で出会った
友人が作ってくれた」とうれしそうに話した。
この1年8カ月、日本語学校に通い、待ち望んだ五輪出場前には、
応援メッセージもたくさんもらったという。
最も好きな日本語は「ありがとう」だ。
記者からメッセージを求められると、よどみない日本語でこう話した。
「群馬の人、みなさん、ありがとうございます」
メモ
女子200mのモリス・ルシア選手(20)は予選敗退
男子400mと同障害のアクーン・ジョセフ選手(19)は出場できず
パラリンピック男子100mのクティアン・マイケル選手(30)は
母国パラ委員会の国際パラ委員会への加盟手続きが進まず、参加は未定
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