サーフィン男子・五十嵐カノア 決勝で敗れ涙の銀
米拠点の文武両道23歳 日の丸ボードで母国愛胸に
7月27日:スポニチ
五輪の新種目、サーフィン男子で日本の五十嵐カノア(23)が、決勝でフェヘイラ(ブラジル)
に敗れ、銀メダル。五輪初代王者はならなかった。
文武両道を地で行く23歳。サーフィンの腕を磨くかたわら、高校を2年飛び級の15歳で卒業。
英語と日本語はもちろん、フランス語やスペイン後も操るマルチリンガルだが、心の奥底
には常に日本への思いがあった。その証明がツアーで着用しているジャージーの背番号「50」
名字の五十嵐からとった数字に、日本人としての誇りがにじむ。
そんな愛する母国での五輪に向けて、準備を重ねてきた。19年にプロツアーの成績に
基づいて暫定的に代表権を獲得するまで「重圧で寝られない日もあった」というが、
海外でも日本に似たコンディションの海で練習。「全てが金メダルを取るための準備だった。
これ以上できることはなかった」。そう言い切るほどの自信を胸に挑んだ。
日程が前倒しされるなど影響が出る難しいコンディション。決勝は一時リードしたものの
中盤以降は得点を伸ばせず。次々と技を決めた2019年世界王者のフェヘイラの前に屈した。
インタビューでは悔しそうな表情を浮かべ「ほんとに悔しい。ファイナルまで来て、特に金
メダル獲りたかったのでチャンスなかったのが悔しい」と唇をかみ、家族への思いを口にし
て涙を浮かべた。
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/07/27/kiji/20...
返信する